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3周年

3周年_f0097528_17264761.jpg弊店「絵本とコーヒーのパビリオン」は、おかげさまをもちまして本日11月7日で3周年を迎えました。日ごろのご愛顧に改めまして心より御礼申し上げます。今後とも引き続きどうそよろしくお願いいたします。



石の上にも三年と言いますが、過ぎてみれば3年はあっという間で、まだまだ始まったばかりという気持ちです。実際工事期間が3年半ですから、来春くらいでようやくスタート地点かもしれませんね。…助走、長っ!(^ ^;

ところで、隊長は相変わらずコツコツとお店に手を加えています。
実はこの3周年を機に(ちょっと前から)リニューアルしたものがあったのですが、前からご来店くださっている方々にもほとんど気づかれないという見事な馴染みっぷり(?)でして…。何だか分かります?
そう、写真→の看板です!
夏の宿題でチラッとご紹介していたのが、この新・看板なのでした。
まだ少しストックしてある、この長屋に元々あった古材から切り出して作りました。仕上げは墨で黒く塗っています。

紫外線や風雨に晒される場所で、できるだけ木材を長く保つにはどんな仕上げが良いか?
隊長は例によってウロウロしながら思案しているとき、ふと同じ町内にある古い表札に目を止めました。板に墨書された表札は、永い年月の間に板の表面が痩せて、墨で覆われた文字の部分だけがエンボスのように浮き上がっています。人間の手によって加工されたのではなく、時間と自然の作用が作り出した逸品。
そして「そうか、墨は木を風化から守るのか」と気が付いて、仕上げに墨を使ってみることにしたわけです。

考えてみれば墨は日本で最も古くから使われてきた塗料のひとつ。しかも古来から奈良はその生産が盛んで、現在もシェア9割以上という主産地です。更に弊店のある今辻子町は、今でこそ書道具店は書遊さん一店を残すのみとなっていますが、以前は製墨店が軒を連ねる通りだったそうです。ちなみにすぐ近くの「油阪」(元は「油坂」。かつて近鉄の駅があった辺り)という地名も、元々製墨や灯明に使われる油を売る商店が軒を連ねる坂、ということに由来していると町の古老から伺ったことがあります。墨と関わりの深い土地なのですね。
新しい看板を墨で仕上げることも、何となくこの場所が教えてくれた縁かもしれないなぁ。
Commented by ゆりゆり at 2012-11-07 21:28 x
素敵な看板がですね~。オープン3周年おめでとうございます!
また伺うのが楽しみです!
Commented by 松本よしえ at 2012-11-07 22:53 x
わぁー!
三周年おめでとうございます!
看板すごく素敵ですね、墨にたどり着くまでのお話にも感動もらいました。
お体くれぐれも大事にして、
頑張ってください!
Commented by pavilion-b at 2012-11-08 07:47
ゆりゆりさま
コメントありがとうございます!
3周年でもまだ工事期間を超えていないんですね…(恐るべし)
これからもコツコツ作っていきます!
じゃなかったがんばっていきます。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
Commented by pavilion-b at 2012-11-08 07:58
松本よしえさま
先輩!ありがとうございます(^ ^)
10年越えまで、まだまだ道のりは長いです〜
やはり身体が資本ですね。日々健康の大切さを実感します!
隊長は相変わらず今冬も乾布摩擦を始めました。
私もやるべきか…
by pavilion-b | 2012-11-07 17:27 | お店づくり | Comments(4)