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ニッポンのN

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パソコンを処分するために、メーカーに電話をしました。



「ハイ、〇〇〇受付センターノ△△デス。ドイッタ、ゴヨケンデショカ?」
来た。最近はもう驚きません。こういった電話応対に外国人が出ても。
ただ話がスムーズに進むように、大きな声ではっきりと音節を区切りながら話すようにはします。自然とそうなるのです。

しかしそうはいっても電話でシリアルナンバーやこちらの住所を伝えるというのは、けっこう難易度が高いほうです。
シリアルのアルファベットを伝えると、相手は「カクニンシマスネ」と言って一字ずつ復唱していきます。
「ディハ、ドーナツノディデスカ?」
「そうです。デーです」
頭の中で、ド~はドーナツ~のド~と歌が回ります。

「ハイ。次ニエムハ、ミルクノエムデスカ?」(ミルクの部分はとても流暢な英語発音)
「あ、いえ、そこはエヌです」
「ニッポンノエヌ?」
「そう。ニッポンのエヌ」
なるほど、エヌはニッポンのエヌか。そこには妙な感慨がありました。

ここ最近急速に、身近でも外国人が働く姿を目にするようになりました。大阪のコンビニで手早くレジを打っていた店員さんの名札を見るとグエンさんでしたし、牛丼屋で一万円のおつりを丁寧に数えながら渡してくれたのは張さんでした。
ふと外国人の側に立って耳を傾けてみると、お客さんの使う日本語は実に様々です。例えば支払いの場合ひとつをとってみても、「お勘定」「おあいそ」「ごちそうさましたー」「ごっそうさん」「いくら?」とやたらバリエーションがあります。それを目の回るような忙しさの中で拾い集めて吸収していくのですから、そりゃものすごいスピードで鍛えられるはずです。脱帽。
by pavilion-b | 2017-04-12 09:04 | Comments(0)