40歳からの認知症予防

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タイトルにドキッとして、思わず手に取った本。



この本はタイトルにもある通り、まだ概ね健康に暮らしているであろう人が備えとして知っておくべきことをまとめた入門書です。それだけにすでに問題に直面している場合には、また別の詳しい本や専門医等の指導が必要かもしれません。
大まかに言ってしまえば、認知症予防は成人病予防などとほとんど同じ。「節度ある食生活」「適度な運動」「豊かな人間関係」そして「早期の発見と治療」、この四本柱です。ですから何も認知症を予防するためでなくとも普段から心がけ取り組むべきことといえます。

具体的な記述でなるほどと納得するものもいくつかありました。
たとえば運動について。やはりよく言われるように歩くこと、それもやや大股で速めに歩くことが(認知症との関連では)大事なのですが、その理由は歩くという動作には脳の働きが大きく関与しているからなのです。
人間は当たり前のように二足歩行をします。一方で多くの動物や人間の赤ちゃんでさえ四足歩行であることからも分かるように、たった二本の足で身体を支え続けるのは意外に高度な運動です。一歩一歩と足を踏み出す動きの中で、脳は姿勢を保つために身体の各部にしきりに指示を出し筋肉を動かしています。したがって脳の機能が衰えると大股に速く歩くことが難しくなる。逆に言えば大股歩きは認知症予防や老化防止の効果が期待できるということです。

そういえばもう二十年ちかく前になりますか……、人型ロボットが二足歩行できるようになったとニュースで大きく報じられたのは。ホンダの、なんとか。テレビCMにも使われていましたよね。
あのとき開発者の苦労話か何かで、人間の二足歩行を研究分析する過程でそれがいかに難しい運動であるかが分かった、というようなことを聞いた気がします。
ロボットはそのうち飛んだり走ったりもできるようになるでしょう。(もしかしたらもうすでに?)ロボットと人間の差が日進月歩で縮まっていく昨今ですが、ロボットが老いや認知症と無縁だとしたら、追い抜かれるのも時間の問題なのかしら……。


f0097528_20272730.jpg『40歳からの「認知症予防」入門 リスクを最小限に抑える考え方と実践法』伊古田俊夫(講談社)
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by pavilion-b | 2017-04-26 20:28 | 絵本と本のこと | Comments(0)