沖縄海洋博覧会

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お財布からお金を取り出そうとしたら……、アレ?



なにコレ?
100円玉みたいだけど、100円玉じゃない!偽金!?
あわてたものの、よく見ると「昭和50年 OKINAWA」の刻印。表面は守礼門らしき絵柄です。記念硬貨?

調べてみると、なるほど昭和50(1975)年に開催された「沖縄海洋博覧会」の記念硬貨でした。そんなのがあったこと自体、私は初めて知りました。
日本ではこの5年前、昭和45(1970)年に大阪万博がありました。当時まだ生まれていない私でもその逸話はよく耳にするほど、こちらはとても有名ですね。その余韻はまだ冷めやらなかったと思われます。さらに昭和47(1972)年は沖縄返還が実現した年です。そこで沖縄海洋博はこの沖縄県日本本土復帰を記念する事業として開催されることが決まったのでした。

ただ海洋博の盛り上がりはいまひとつだったようで……。勝手な想像ですが、万国博覧会史上最大の成功を収めたという大阪万博からたった5年後というのも不遇だったかもしれません。
海洋博について調べてみるといろいろ興味深いものが出てきます。たとえば目玉パビリオンだった未来型海洋都市「アクアポリス」。海上浮遊型の巨大建造物です。なんとプロデューサーは手塚治虫!海洋を汚染しないよう廃棄物を処理する設備なども工夫された未来志向の施設だったとか。しかし最後は持て余され鉄屑として売られたと聞くと、時の流れを偲ばずにはいられません。

海洋博の開催から42年が経ち、世代によってはそれがあったこともまったく知らない今になって、コインだけが流れてくるというのもなんだか数奇ですね。祭りは終わり、パビリオンは解体されて跡形もなくなり、跡地も新たな施設として生まれ変わっています。その間コインは全国津々浦々を漂白していたのでしょう。そして奇しくもわがパビリオンに漂着。コインには数多の出会いや別れが、海の潮騒とともに刻まれている気がします。
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by pavilion-b | 2017-05-13 20:41 | 旅でござんす | Comments(0)