本屋、はじめました

f0097528_7305039.jpgいま、本屋が何かと話題です。



そんな感じがしませんか?
どこそこに新しい本屋ができたとか、カフェやデザイン事務所に書店が組み込まれたとか、本屋をめぐる話題があちこちから聞こえてきます。新しい形態の図書館なども含め、本への視線が熱い。

ただしもちろん明るい話ばかりではありません。
出版社や書店の経営は相変わらず厳しいというトーンは変わらないし、本を読む人がすごく増えたという印象も……正直あまりない。本を取り巻く新しい動きはまだ一部の現象にとどまっているかもしれません。ただ、今後まだまだ注目度が増すようには感じています。いちおう本屋の実感として。

ネットやスマホの利用激増に伴い、これまで本が担ってきた領域は明らかに縮んでいます。紙の本でなければならない理由が、これまで以上に問われるようになりました。今後もさらに問われるでしょう。

そういう中で、しかし本、それも新刊本を売る仕事を新たにはじめた一人が、この本の著者。大手書店を退職し、自身で書店Titleを起ち上げた経緯をかなりストレートに綴っています。本を売る仕事に関心のある人、本が好きな人、何か自分で開業したいと考えている人、様々な人の求めに通じる内容だと思います。けっこう数字も具体的。

私自身は自分が本屋をはじめたころの気持ちを思い出させてもらいました。形態も経験もちがうけれど、やっぱり思い切ったことをはじめるときは同じだと思います。両手で抱えきれないほどのワクワクと不安を抱えつつ……、振り返る間もなくひたすら走り続けるのだ!

巻末にはなんとTitleの「事業計画書」と、同じく京都で恵文社一条寺店から独立して誠光社をはじめた堀部篤史さんとの対談も収録。

■『本屋、はじめました』辻山良雄(苦楽堂)2017
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by pavilion-b | 2017-07-27 07:44 | 絵本と本のこと | Comments(0)