利休釜掛の松

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すこし前に、福岡を訪ねてきました。



そして帰って来てすぐ、風邪を引いてしまいました。
なんせ間の悪いことに大寒波到来と重なって。日中でも5度くらいまでしか上がらないうえ、ものすごい強風で、何だったらちょっと吹雪いてみたり、とにかくわざわざ出掛けるのはアホじゃないかというタイミングでした……。ま、それもそれで旅情ですが。

そんな中、わざわざ探して訪ねたのが「利休釜掛の松」です。
福岡市の中心よりやや北寄り、日本三大八幡宮として有名な筥崎宮からほど近いところ。天正15(1587)年といいますから、今から430年前、九州平定を終えた豊臣秀吉が千利休や神屋宗湛らとこの場所で茶会を催したと伝えられています。その際利休が「鎖に吊るした雲竜の小釜を掛け、白砂に散り敷いた松葉を集めて湯を沸かした」とされるところの松が、「利休釜掛の松」というわけ。

ところでこの松、実は九州大学医学部のキャンパス内にあるんですよね。
地図を見てうすうす分かってはいたものの、観光案内にも示され特に注意書きもないので、まあ大丈夫なんだろうと歩いて行ってみました。
ところがやっぱり大学だけあって、敷地への入り口がなかなか見つからない。裏口方面から行ったのがそもそも間違いだったのですが、塀の周りをぐるぐると歩き回ること十数分。おかげでさらに寒風を浴び、芯まで冷える冷える。

やっとキャンパス内に入っても、松はこっちだとかそういう案内はないわけです。たぶん観光地扱いされていないんだと思います。行き交う人はみんな白衣とか着て、明らかに医学部関係者ばっかり。リュック背負った旅装の人は浮きまくり。
それでもめげずに歩き回り、やっと見つけました。松は細くて、とても430年前からある松だとは思えませんが、苦労して(?)辿り着いただけに感慨もあります。さっそく水筒のお茶で俄か茶会。しばし利休の趣向に思いを馳せる……。
が、5分ほどで撤収。やっぱり寒い。寒すぎ。じっとしていると冗談抜きで凍えてきます。そのへんを涼しい顔で歩いている医大生は、なぜにペラッペラの白衣で平気なのか?
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by pavilion-b | 2017-12-26 21:00 | 旅でござんす | Comments(0)