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コンクリート!


コンクリート!_f0097528_9241362.jpgついに床面のコンクリート打ちを開始しました!「ついに」っていうか「やっとかよ…」、のご指摘はごもっとも。だいぶ前から床、床、言うてましたからねぇ。しかしそれだけ床には周到な準備が必要だったのであります。これまでの工程でももっとも難しいというか、もっとも体力のいる工事でしたから。




コンクリート!_f0097528_9243074.jpgなんせどの部分、どの施工も初めてではあるんですが、ことコンクリートに関しては以前はまったく知らない世界でしたからね。でもだいたいの人がそうじゃないですか?コンクリートとモルタルのちがいって?セメントってつまり何だっけ?とか。
もちろん隊長は例によってモノの本を読み漁ったり詳しい人に聞いたりするんですが、一般的な方法、つまり専門業者による施工方法は分かるんです。ところがわが古家は細い細い路地奥だから車も入って来られないので、機械を使う方法はほとんど適用できません。いろいろ考えてはみるものの、結局もっとも原始的な?方法を採らざるを得ないわけです。つまり人力によってエッチラオッチラやる、と。世界には数百年も掛けて作られた大建造物がいろいろとありますけど、昔はどんな大きな建物でも基本的に人の手によって延々と作るしかなかったわけですからね。ま、それと同じにしちゃあまりにスケールがちがいますが。
昨日はとにかくトイレの床を打ちました。面積約一畳、厚さ60〜70mm、容積にして約107リットルのコンクリート。といっても、イメージしにくいですよね(笑)。よくある手頃なバケツがだいたい10リットルくらいだと思うんですが、それの11杯分です。とにかくたいへんなのは重さ。分量の材料(セメントと砂とバラス(砂利))を買ってきて運び込むのはもちろん、それを適当な比率で混ぜ、さらにそれに水を加えて混ぜる工程も一苦労。量が多いので地面に敷いたベニヤ板の上で鍬を使って混ぜるんですが、これもかなり腰にくる!それもいっぺんに全量は無理なので、2〜3回に分けなければいけません。そのつど施工箇所まで運ぶのも骨が折れます。他にもコンクリートの中にワイヤーメッシュという鉄筋を入れて強度を増し、排水のための勾配をとりながら(水が流れるように傾斜をつける)何度も何度も丁寧に鏝で均して仕上げます。朝から夕方までかかってようやくトイレの床が!あぁ、念願のトイレ…(便器はまだもうちょっと先なんですけど)。苦労した分、隊長は仕上がった平滑な床面に沸き上がる愛情を抑え切れず、いつまでも顔をスレスレまで近づけて眺めておりました。。。
ところで昨日は作業中にお客様が来て下さいました!というかついに来てしまいました、、(T_T)。今秋オープンを目標に私たちも頑張ってきましたし、雑誌にもそう掲載していただいたので、もう完成してるんじゃないかと楽しみに来て下さったんですね。ありがとうございます!そして本当にすみません。当初考えていたよりかなりオープンが延びてしまいそうです。今の様子だともう思い切って来春、とお伝えしておいた方が良いかもしれません(がーん!!!)。楽しみに待っていて下さる方々や雑誌掲載でお世話になった方々にも、改めて心よりお詫び申し上げます。工事は粛々と進めつつ、できるだけ具体的に進捗をお伝えして参りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
by pavilion-b | 2006-09-27 07:09 | お店づくり | Comments(0)