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ナラヲヨム。


ナラヲヨム。_f0097528_8594581.jpgここのところ奈良県立図書情報館へ行くと、平日でも利用者がたくさんいて驚きます。素敵な空間ですからね、リピーターが増えて着実に認知が広まっているみたい。テーマ展示も小規模ながらいつも充実していて、なんとなく訪れても十分楽しめるんですよ。なんていうか、公共機関にもサービス業の視点がようやく取り入れられているのかなぁと実感します。いいことですよね。



ところで昨日案内カウンターに、フリーペーパーが置かれているのに初めて気付きました。その名も「ナラヲヨム。」、すでにvol.6!何気なーく開いて見てみたんですが、コレがけっこうしっかり作られているんですよ。ついつい、全ページ読んでしまいました。最近ご当地フリペが人気らしく、コレも御多分に漏れず奈良名産の三輪そうめんや中将餅を紹介するページがあったりするんですが、面白かったのは各見出し毎に‘図書情報館オススメの一冊’として関連図書を紹介するコーナーが設けられていることです。なるほど!興味を持ったネタについてもっと知りたくなれば、その場で詳しい書籍にもすぐ辿り着けるというわけ。例えば三輪そうめんのコーナーでは『卑弥呼の食卓』という卑弥呼時代の食文化について書かれた本が紹介されています。また相対性理論で有名なアインシュタイン博士と奈良の意外な接点として、大正11年の奈良滞在に関する新聞記事なんかも取り上げられているんです。図書館司書は言わば「本のプロ」。そんなプロが選ぶ渋〜い一冊、その目線がなかなか面白くてまた興味津々♪これまでにも同様の取り組みはあったのかもしれませんが、オールカラーでスマートに作られたフリペに発行者の熱意と努力を感じる一冊ですヨ。古本店主としても、そのスピリッツに学ぶこと多し。
by pavilion-b | 2007-03-08 20:26 | 奈良さんぽ | Comments(0)