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牛丼と真剣に向き合ってみた。

牛丼と真剣に向き合ってみた。_f0097528_20213861.jpg「不味い…。」
賄いの牛丼を食べた際、思わず隊長が漏らしたつぶやき。



なんやと!
手早く作ったとはいえ、その無遠慮な言い草!一体何様のつもり…

「…不味い。」

私も思った。
何だこりゃ?腹が立つほど不味い。
今までも何度か作って食べているのですが、こんなに不出来なのは初めてでした。何か入れ忘れた?でも途中で味見したときは特に変でもなかったのに…。
うーむ。どうも牛丼をナメていたのかもしれません。気の弛みか。簡単に手早くできるからといって、あまりに適当に作ると身も蓋もない駄作になります。

大いに反省して、さっそくレシピを調べ直しました。それでビックリ!
牛丼を追究する人々の、Y家に対する熱過ぎる想い。かくいう隊長も昔から熱烈なファンの一人ですが、とにかくY家の牛丼は他の牛丼とは「まったくの別物」だそうです。
それゆえ数ある牛丼レシピの中でも少なくないのが、「Y家風」「Y家の味再現!」といった冠です。とにかく皆さん(男性率極めて高し)、Y家の味を自宅でも再現すべく、七転八倒の苦労を重ねていらっしゃいます。あーでもない、こーでもないと、赤白ワインやら果物やら高級食材まで惜しげなく鍋に突っ込み、「Y家へ行けば本物が何杯も食べられるんじゃ…」とツッコミたくなるほどの私財を注ぎ込んでいらっしゃいます。
しかしその情熱には打たれるものがありました。私に欠けていたのはコレかもしれない…。

早速リベンジしてみました。
ただし調べたY家再現レシピは使わずに。だってそれじゃ高くついて、賄いの意味がないし!だからあくまでも参考程度に。
要は味の濃度と、甘さ辛さのバランス、それにちょっとした味を締める隠し味がポイントだと見当をつけて、これまで使ってきたレシピに少し改良を加えました。
それでも随分改善!まだまだ改良の余地はありそうですが、やればできるということが分かったので一安心です。そしてしばらくは賄い牛丼が続く…かも。
by pavilion-b | 2013-06-26 20:23 | 食いしん坊万歳 | Comments(0)