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慈眼寺 やくよけ観音

慈眼寺 やくよけ観音_f0097528_17435813.jpg父が眼科の手術を受けることになったので、手術の成功を祈念してお参りに行って来ました。
その名も慈眼寺(じげんじ)。



慈眼寺 やくよけ観音_f0097528_1956387.jpg近鉄奈良駅からも近く、よく前を通ってはいたのですが、中へ入ったのは初めてです。
このお寺、ふだんは静かで訪れる人も少なそうなのに、年に一度くらいなぜかワレモワレモと人だかりができる日があります。たまたまその日に前を(車で)通るたびに不思議に思っていたのですが、このたびやっと謎が解けました。

実はこの賑わいは「初午(はつうま)」法要のためで、秘仏聖観世音菩薩が開扉されることもあり大勢の参拝者が訪れるのです。また一説に「やくよけ」発祥の寺とも言われ、おそらく私と同じように病気平癒を祈念される方が多いのでしょう。寒い中、次々と参拝者が訪れ熱心にお参りされていきます。私もしっかりお祈りしました。

境内では「あめ湯」の振る舞いもあります。この日は日中でも凍える寒さ、じんわりと身体に熱が入ってしみる~。なんだか懐かしい味…と思ったら、そう、「黄金糖」ですよ!あの味です。
ところでなぜ初午にあめ湯?調べてみると奈良県の各地に「旗飴」という習慣があって、どうもそれと関連がありそう…と推察するものの、詳しいことは分かりません。ただ子どもが商家を回って旗の先に飴が付いた「旗飴」をもらうという習慣は、なにやら日本版ハロウィンといった感じで興味深いですね。今も残っている地域はどこでしょうか?

また境内裏手の柿の木は樹齢400年(!)、市指定文化財・天然記念物でもある珍しい巨樹です。そのことを知らなければまず気付かない場所にありますが、この日もわざわざ裏手に回って巨木を見上げに来る人が少なからずいました。さすが、皆さんよくご存じですねぇ。
柿の木にもそっとお願いをして境内を後にしました。

ちなみに「初午」は終わってしまいましたが、「二の午」3月12日(水)にも同様の法要が行われるそうです。この日も秘仏が公開されるそうですから、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。
by pavilion-b | 2014-02-12 17:45 | 奈良さんぽ | Comments(0)