昭和

f0097528_2172188.jpg昭和なんてこないだ、とばかり思っているのですが、いまや平成元年生まれは28歳!なんてこと!!



日々刻々と昭和は遠ざかっているのですね…。
とはいえ、ふだんはそんなことをいちいち考えたりしません。その現実を突きつけられるのは、こういう本を開いたとき。その名も『奈良市の昭和』。公共機関の資料から個人宅に眠っている写真まで、昭和の奈良市に関する写真ばかりを集めた写真集です。
たいそう分厚く重く、なおかつ解説も詳細でとても読み応えがあります。ページを繰り繰り、よくこんなにまとめたなーと感心しきり。そして懐かしい写真がいっぱい!

私は大人になってから奈良へ越してきたので昭和の奈良は知らないはずですが、やっぱり時代感というか、自分の幼少期を思い出す光景も多くついつい見入ってしまいます。こんな服着てたなーとか、私も同じ髪型だったなーとか、このおもちゃ知ってる!とか。
団地の写真にもグッときます。団地の佇まいはどこもほとんど同じですね。

奈良は変わっているようで変わっていないというか、それでもやっぱりかなり変わっているのだけど、今でも痕跡が残っていて、写真に写っている半世紀前の場所がどこなのか割とすぐに分かるんです。それが面白い。あ、この家いまもある!とか。
家並みも人の服装もずいぶん変わりました。自動車も看板も様変わりです。でも、案外人は変わらないものだなとも思います。後から見れば「なんでこんなこと…」というのも、やはり後から見れば、なんですよね。その時その時は、みな精一杯だったのではないかと。

それにしても自分が奈良に来たわずか10年くらい前のことでさえ、けっこう忘れてるものだなと驚きました。写真で追うと10年、20年の変化というのはやはりかなりのもので、しかもそれはどうやら「激動」といわれる昭和に限ったことでもない気がします。いつの時代も光陰矢の如し、つまりこの先の10年、20年もこんなふうにどんどん変わっていくのか…と、ときどきページから顔を上げ呆然としてしまいました。

『奈良市の昭和』(樹林舎)
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by pavilion-b | 2016-01-27 21:09 | 絵本と本のこと | Comments(0)