奈良市民憲章

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近鉄奈良駅前にこんな碑があったの、知ってました?



私はつい最近、気がつきました。
こんなに大きいのに…。人って見てないものですねぇ。

ふと足を止めたのは、「岡潔」と署名があったからです。
岡潔(おかきよし)さんは何といっても世界的数学者。また『春宵十話』をはじめとする著書や教育論、対談などを通じ、そのユニークな人柄と叡智でよく知られます。そして戦後には奈良女子大学へ赴任され、晩年まで長く奈良にお住まいでした。

最初はその岡潔さんが「奈良市民憲章」なるものを起草したのかと思い、調べてみました。ところが市民憲章制定の経緯は、案外よく分からないのです。奈良市のホームページにも市民憲章の本文などが紹介されているものの、それ以上のことは記されていません。

そこで思い切って市役所に電話してみました(^ ^;。
さすがに電話に出られた市職員の方は戸惑われた様子でしたが…。ともかく「制定の経緯などが分かる出典があれば自分で調べるので教えて欲しい」とお願いすると、折り返しのお電話でとても親切に教えてくださいました。何でも当時の「市民だより」を調べ、またベテラン職員の方にも訊いてくださったそうです。(ありがとうございます!)

それによれば、「奈良市民憲章」は市制70周年を飾るものとして、昭和43年11月3日の文化の日に制定・発表されました。本文は有識者による会合でまとめられ、同日に初の「奈良市名誉市民」に選ばれた岡潔さんにその揮毫をお願いしたとのことでした。現在駅前にある碑はその写しです。なんとなく人柄が滲むような雰囲気でしたが、やっぱり岡潔さんの字だったんですね。

ちなみに「奈良市名誉市民」なるものも初めて知りました。
「市民または市に縁の深い人で、功績が卓絶しており、市民から郷土の誇りとして尊敬される人に対し、奈良市名誉市民の称号を贈る」として、第1号の岡潔さんから、橋本凝胤さん、佐伯勇さん、杉岡華邨さんと、現在までに4名の方が選ばれています。(詳しくは下記「市政概要」参照。)
いやぁ、地元のことでも、知らないことだらけですね。

■「平成27年度 市政概要(総合政策)
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by pavilion-b | 2016-06-29 08:11 | 奈良さんぽ | Comments(0)