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塩釜

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仙台の味覚、まずは海の幸から!ということで列車に乗り塩釜へと向かいました。
さすがに日本有数の水揚げを誇る塩釜港。塩釜、東塩釜、本塩釜、西塩釜と、「塩釜」と付く駅だけで4つもあります。お店を下調べした隊長からも「まるで寿司銀座や」と聞かされ、期待はますます高まりました。ところが……



東塩釜の駅を下り仲卸市場のある方へ歩いていくものの、あまり予想した雰囲気が感じられません。冬場のせいか歩く人もほとんどおらず、全体にガランとしています。
見当をつけていたお店は、小さな食堂でした。やってるのかな?と扉の前で様子を伺っていると、中から「どーぞ!」の力強い声。思いきってガラッと開ければ、そこからはお婆さんの独擅場でした。

「オレんとこは、ここ(腰の下)まで水来た。だからもう店やめようって。でもツルベが電話してきて『必ず行ぐからそれまで店開げろ』って言うしさ。きれーに洗って、ここも直して」
「オリンピッグもいんだよ、いんだけっども、まだまだ先にやるごとあんでねぇかって。アベさんも頑張ってんのか知んねぇけど、悪りぃけど、そりゃ方向違うんでねぇのって。ここ(港)も嵩上げ工事やっど始まったとこだよ。長沼の話だってさ」
「ここのマグロは冷凍でねぇの。だから噛むとほれ、甘いでしょ?」
「震災んときはさ、オトサが『電気ねんなら、ほれ、蝋燭はこっち』って、胸張って昔みてぇに大黒柱んなって、家族みーんなで囲んで食事して。揺れが恐ぇからみーんなで固まっで寝て。それが2週間で電気通った途端よ、オカサ掃除機かけながら『ほれ、アンタ邪魔!』……ねぇ、便利さって何なんだって」

お婆さん、とにかく元気。震災談から人生訓まで、ものすごく勉強になりました。やっぱり現地の人から直接聞かなければ分からないことがたくさんあるなと。けっこう過激で、書けない内容もたくさん(^ ^;。懸命に相槌を打ちつつ、マグロ丼と海の出汁たっぷりの味噌汁も堪能いたしました。
仲卸市場を見学したあと駅へと向かいましたが、工事車両や空き地の多さが目立ったり来るときとは景色がすこしちがって見えました。
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by pavilion-b | 2017-01-07 07:19 | Comments(0)