ほんまわか作品展 紅型染めと小さな絵本

f0097528_755436.jpg弊店でも人気の絵本作家ほんまわかさんの作品展が、京都レティシア書房さんで開催されています。



紅型(びんがた)をご存じですか?
沖縄で琉球王朝時代に起源をもつ型染めの一種です。王朝の消滅により衰退していきましたが、近年では伝統工芸の継承やお土産物として作られ、その南国らしい色彩と図柄で人気です。

まず絵柄を厚い紙に転写して、影絵のように掘り抜きます。それに紗という粗目の繊維を貼り防水のための塗料を掛け型紙を完成させます。次に染める生地に型紙を載せ上から糊を塗ると、絵柄の部分だけ糊の付かない生地ができあがります。型紙を外し、そこへ鮮やかな色彩の染料を入れていき、最後に糊を洗い流せば型染めのできあがり。
と簡単に説明すればこんな感じですが、けっこうな手間ですよコレ。博物館にあるようなかつての王宮の紅型にいたっては、気の遠くなるような繊細な作業です。

ほんまわかさんは沖縄に住むようになってからこの紅型をはじめ、自身の作画にも取り入れられてきました。今回の展示では、その原画と貴重な型紙を見せていただけます。本場沖縄の伝統的な紅型への敬意をこめ、ご自身は「asoBingata」と命名して遊びごころ満載なかわいいポストカードなどを展開されています。

会期初日でわかさんも在廊されていたので、いろいろと貴重な沖縄話もうかがうことができました。
琉球紅型は太平洋戦争で型紙が消失するなど甚大な被害を受けましたが、人々の努力の甲斐あって復活し、現在は新たに学ぶ人も増えているそうです。
型彫りはとても細かくて根気のいる作業に思えるのですが、わかさん曰く「黙々と無心に彫っているので楽しいですよ」とのこと。

なお会場のレティシア書房さんも、リトルプレスや小規模出版社の注目本に重点を置き、古本やCDも扱うセレクト書店。さりげなくアート作品なども置かれ、さすが京都!とその小粋さに思わず唸らされるお店です。界隈は河原町あたりの賑わいとはまたちがう、しっとりと大人な商店が散在する路地で、お散歩も楽しいですよ。
まだ暑すぎない初夏の京都を味わいつつ、文化的な一日を過ごせること請け合いです。

■ほんまわか作品展「紅型染と小さな絵本」
会期:2018年5月15日(火)~5月27日(日) 12:00-20:00 月曜定休
会場:レティシア書房
[PR]
by pavilion-b | 2018-05-17 07:55 | イベント情報 | Comments(0)