ハリガネムシ

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ちいさな世界の、ちょっとしたホラー……



ご近所さんからいただいたメダカを、別のご近所さんからいただいた水鉢に入れて店先に置いています。すると見る見る、ほとんどのお客さまが立ち止まって水鉢の中を覗かれます。いや、そりゃそうでしょう。私もちょっと様子を見に行けば、数分はジーッと眺めてしまいます。メダカ、見れば見るほどかわいい。

そのメダカ鉢に、ちょっとした事件が先日ありました。
ある朝、店に着くと水鉢の中にカマキリが浮いていたのです。まだきれいな色をしていましたが、突いても動かず、絶命していました。そしてお腹の下半分がない。バッタが水鉢の中の水草を食べていたことがあったので、カマキリも何か餌に釣られて誤って飛び込んで溺れた? メダカはそんなのまで食べるの? といろいろ不審でしたが、ともかくカマキリの亡骸を取り出して、そのあとはもう忘れていました。

翌日。
水鉢の水を換えようとした隊長が、水底に沈んでいた細長い枝のようなものを掴みかけてビックリ。「動いた!」
ピンセットでもってつまみ出すと、確かに虫らしい。ミミズより細く長く、黒っぽい褐色で、カクカクと硬い動きで身をくねらせます。なんとも気色悪い。どっから来たんじゃ……と顔を顰めつつ、とりあえず処分。水鉢の中も確かめましたが、メダカには特に異常はありませんでした。

あれは何だったのか、と帰宅後に調べてみてさらにビックリ!
その名はハリガネムシ。曰く、水中で孵化した幼生がユスリカやカゲロウなどを経てカマキリなどに捕食され寄生し、やがてその腸内で成長したうえ「宿主の脳に働きかけて水中に飛び込ませて」腸内から脱出し、水中へと戻る……のだそうです。あ、あの自殺したみたいなカマキリは、ハリガネムシに寄生された宿主だったんだ! コワスギ。
とりあえずメダカなどの魚類に寄生することはないと分かったことだけは、せめてもの救いでした。
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by pavilion-b | 2018-10-25 07:44 | Comments(0)