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夏の図書館

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もうそろそろ夏休み?



図書館へ行ったら、子どもがたくさんいたのです。それでああ、もう休みに入ったのかな?と思ったのですが、例年だとあと一週間は先ですよね?
それにしても隔世の感! 少なくとも私は夏休みに図書館に通ったとか、そういう記憶はないのです。たまに行くことがあっても、だいたい閑散としていて、辛気臭い場所だなあと思っていました。今はよく日に焼けた子たちまでが、熱心に端末で検索したり、両手で資料を抱えて書架の間を行き来したりしています。

時代が変わったのか、それとも人間が変わったのか。両方か。
ひとつ思うのは、図書館がだんぜん使いやすくなったということ。私が子どものころは検索なんてなかったはず。ひょっとすると……あったかも……、でもまともに使ったことはなかった。使えなかったイメージがあるなあ。少なくともキーワード検索なんてできなかったはずですよ。
使い古した図書カードの束があって、作者名のあいうえお順とかに並んでて。それって、既に見つけるべき本が分かっている場合にしか役に立たなくない?(図書館を使いこなせなかった人の思い出です。あしからず。)

自由研究のテーマでも何でも、気になる言葉を検索して、ポンポンと出てきた本のリストから気になる本をピックアップして、書架をぐるぐる回って宝探しみたいに探し当てて、いろいろ見比べて面白そうなのを読んでみる。そこで答えを見つけたり、はたまた探しものから離れて興味を引く新しいテーマが見つかってまた調べ始めたり、好奇心さえあれば無限に広がっていく……。そんな楽しみを少なくとも今の子たちは昔の私よりもずっとよく知っているようで、なんだか羨ましい気がします。
その気になれば図書館こそ宝島だ!

まあ図書館にあまり興味を示さなかった子どもとしては、おかげで夏はまっくろになってまっくらになるまで遊び倒して、それはそれでいい思い出なのですが。そんな子どもが大人になって図書館に通うようになるっていうのも、不思議なものですね。
もちろんそれも近くに素晴らしい図書館があるからこそ。派手さはないけれど、コツコツと年数を掛けて改善に尽くしてこられた方がいるってことに、あらためて感謝したいと思います。
by pavilion-b | 2019-07-18 06:29 | 絵本と本のこと | Comments(0)