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おススメのススメ

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やっと美容院に行けて、




ひさしぶりに切り整えてもらいました。あー、すっきり。
いまはまだ伸ばしたいけど、切らずに伸ばし続けるともたついて重くなりますからね。おかげで髪も洗いやすくなったし、染めるのも楽です(これ大事)。
でも切りに行く前はちょっと悩みました。一応伸ばしている最中だし、どんなふうに切ってもらえばいいのか、いつもながら迷ってしまい……

そしたら隊長が他人事のように(実際そうだけど)ひと言。
「そんなん、美容師さんに相談したらあかんの?」
「え、どうすればいいと思います? とか? だってそんなの、困らない?」
「……困る? だって、それ仕事ちゃうの?」
「えーっと、そうだけど……」

わたしの頭を掠めたのは、自分がお店で聞かれたときのことです。
「どれがおススメですか?」注文に迷っているお客さまからたまに聞かれます。質問の中でも難易度大のひとつ。ほとんどが初めてのお客様で、だからその人の好みも分からないし、今日の気分とか、……とにかく判断材料がありません。
それでも期待に副わねばと、何かしら尋ね返してみたりもします。が、当てが外れることもしばしば。そりゃ、そうですね。自分に決め手がないから委ねているわけで。

で、興味深いのは、たとえば思い切って何かを薦めたりすると、けっこうな確率でそれとはちがうのを注文されることです。「うーん、でもやっぱり、今日はこっちで!」みたいな。
たぶんよく言われるように、相談する人って実は自分の中ではもう答えを持っているんですよ。ただその背中をひと押ししてもらいたいのか、あるいは自分でも心の中の答えが何かまではハッキリしなくて、相手からきっかけをもらって「いや、そうじゃないかも」と真意を探り当てる、てな具合かもしれません。

まあ、いずれにせよ決断の手助けにはなるのだと信じつつ、聞かれればいつも自分なりに考えて答えているつもりです。聞かれることで気づくこともありますしね。
とはいえ、やはり難易度が高いことには変わりありません。美容師さんも、切ったあと気に入ってもらえなかったりしたらショックだろうなあ……とか、変に気を回してしまいます。おススメは難しい。

by pavilion-b | 2021-02-18 07:36 | Comments(0)