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女優ミラー

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同じ話が続きますが。




父はよく目に入ったまつ毛を取ろうとして苦労していました。そのときはピンと来なかったものの、近年はわたしもそのたいへんさを実感しています。
まつ毛が目に入るとけっこう痛い。すぐに取りたいのに、鏡を見てもピントが合いません。かといってメガネをかけて見つけても、今度はメガネが邪魔で取れない。非常に地味なストレスです。

ところで最近新しい鏡を入手しました。その名も「女優ミラー」。
卓上タイプの手ごろな三面鏡なのですが、さすがに今風、鏡面の周囲にLEDライトが付いていて、とっても明るくて見やすい! そうやってライトに照らされながらお化粧するから女優っぽいのかどうかはともかく、何となく気分が上がるのは確かです。
そしてこの鏡の優れポイントはもうひとつ、側面の鏡が拡大鏡になっていること。わかってるなあ。これとても助かるんですよね。いままで近くがよく見えないもんで適当にしがちだった眉毛とかが、断然描きやすくなりました。

この拡大鏡は2倍と3倍の2種類があります。3倍にもなればもうお化粧には十分。見えすぎて、軽く落ち込むくらいです。
にもかかわらず、なんとオマケで10倍の手鏡まで付いてきました。しかしまあ、さすがに10倍はめったに使わんかな。毛穴とか見てちょっとゾクゾクする以外に使いみちを思いつきません。

でも、実はこれがまつ毛問題に打ってつけだったのです。目尻に付いたまつ毛が棒のように見えます。余裕で摘まめます。こういうことかと、この商品を企画した人の細心の気配りに感嘆しました。やはり日本のモノづくりはすごいと、ちょっと過剰に興奮してしまいました。
中島敦の「名人伝」で、主人公である弓の名手が奥義を極めるべく小さな蜘蛛を延々と見つめ続け、ついにはそれが巨大な化物のように見えるまでに眼力を鍛えた、という一節があったやに記憶していますが、まさしくその技を疑似体験するかの如くです。
今日もまたまつ毛を取って、ついでにまた毛穴とかを見てゾクゾクしています。

Commented by 恵理 at 2021-09-26 02:32 x
店長様
女優ミラーという名前がいいですねえ。
目に入ると痛くなるようなまつ毛もなく、30秒以内で適当に眉毛と口紅をひく私は、友達から「すでに女を辞めている」と評されています。
先日、息子が「これが気になるんだよね」と言いながら、富士額を剃っているのを見ました。「誰に似たんだろう」と思って鏡を覗くと、なんと、私でした!この年になるまで、知らなかった。(友達には「それって、あり得ない」と言われそうです。)
女優ミラーで、私も変われるかしら。。。それよりも、現実を直視することになって、落ち込みが激しそうで怖いです。
Commented by pavilion-b at 2021-09-28 22:12
> 恵理さま
富士額だなんて、とっても縁起が良さそうです~
わたしは妹から「お姉ちゃん眉毛しか描かないのに、そんなのいる?」と言われました。
この商品、願わくば20年前に欲しかった。
でもやっぱり気分は上がるので、プラスマイナスでプラスです!
by pavilion-b | 2021-09-22 05:50 | Comments(2)