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外壁!


外壁!_f0097528_9101048.jpgついに!外壁(の一部)が完成しました!!
もっと細部まで仕上げてから写真をアップしようと思ってたんですが、あらかた様子の分かる状態まで来たのでご披露しちゃいます。しかしまぁ猛暑続きでしたから…、屋外での作業はかなり過酷でした。でもようやく外観が見えてきて、やっと本当にお店になるっていう感じがしてきませんか!?(笑)



当初から壁は板張りにするつもりでした。ただどういう張り方にするかは相当迷って、例えば縦か横かとか、いろんな家の写真を見たり実際に見に行ったりしながら検討してきました。また色も最初に考えていたのとは全然ちがう結論に至りました。写真で見るとけっこう赤いですが、直射日光の当たらない時間帯にはもうすこし落ち着いた褐色に見えます。時間を経てだんだんと渋い風合いを出してくれるといいんですが。全体の印象は窓や扉といった細部が出来てくるとまたかなり違ってくると思います。早くそれを見たい!
ちなみに板材はすべてもともと床板(畳下)として使われていた杉板です。床を剥がす時、表面は釘を抜く際に少しえぐれたり、土足で汚したりしてしまったんですが、裏は比較的綺麗だったのでいずれどこかの部分に再利用できればと思っていました。
木表、木裏ってご存知ですか?丸太から切り出した板材の、芯側だった面を木裏、外皮側を木表と呼びます。材木は外皮に近い側ほど乾燥時の収縮が大きいため、板は木表側に反る性質があります。この杉板も側面から見るとかなり反ったものが多くありました。(そういえば「板」って漢字は木へんに反るって書きますね!)また木表は木裏よりどちらかといえば水気に強く、例えば屋根下地や壁に使う場合は通常木表が外側になるように張るのだといわれます。床板の場合は木表を下に向けます。地面から来る湿気に抗するためですね。そうすると解体時に汚してしまったのは木裏側で、木表は綺麗だったので、外壁として再利用するには幸い支障がありませんでした。これはラッキー!近づいてよーく見ると、釘穴なんかがぽちぽち残っていますが…、それはまぁ風情ということで。換気口も兼ねてもらって。ちなみに板材を打ちつけた下地の角材なども、すべて解体時に出た材の再利用です。表向きはエコロジー、本音は節約、これが手作りの基本。時間も手間も余計に掛かるけど、なにぶん捨てられない性格で。。。
夏の間はいろんなお客様が現場を訪れてくれました。初見の方はたいてい一目見た瞬間に、「あ…」と言葉を呑み込まれます。(まだコレだけ?)という本音を。しかしですよ、私が言うのもアレですが、コレでもかなり進んでるんです!去年の今ごろの写真を見ると、床は地面だし、土壁も相当残っていてまだ解体の真っ最中という感じでした。「で、いつ頃…(完成ですか)?」と問われれば、まだモゴモゴと口ごもってしまうのですが…。次回も劇的アフターの様子をお届けできるよう、引き続き頑張ります!
by pavilion-b | 2007-08-17 08:11 | お店づくり | Comments(0)