2008年 02月 18日
ちょっと変わったものを
ここのところ掲載する写真は雪景色ばかりでしたが…、今日はサイトでは紹介していないちょっと変わった本をご紹介しますね。
さて、この「Was Mutterchen erzahlt」(ドイツ語)は「お母さんが話して聞かせる物語」です。厚さが2cmちょっとある本で、出版年は書かれていないのですがおそらく1950年代ではないかと思います。布貼りの表紙にはきのこの下で雨宿りをする小人ときのこ(?)の絵。この絵がなんともいい感じなんです。あいにくの雨なのになんだか楽しそうでしょ?中の作りも凝っていて、何点かカラーの挿絵があるのですが、それが全て別の紙に印刷したものを張り込んでいるんです。
どの絵にも子どもが描かれていて、不思議なのは後ろ姿が多いこと。なんだかお母さんのように後から子どもを見守っている。そんな目線で描かれているような気がします。そういえば小さな子どもってとにかくあちこち動くので、お母さんは必死に目で追っていますよね(笑)。
書体も変わっています。何と言う書体なのかな、とても洒落ていますが、解読するのが大変〜。でもその綺麗な文字の流れを眺めているのもまた楽しいです。そしておそらく活版印刷ではないかと思います。文字の印刷部分に手触りがあるんです。ツルッと平滑でないあの活版印刷独特の手触り。文字の上を何度も指で触ってしまいます。こうして丁寧に作られた本がこの先ずっと残っていくといいなと思います。
もし気になるかもという方がいらっしゃれば、メールにてお問い合わせくださいね。
by pavilion-b
| 2008-02-18 08:27
| 絵本と本のこと
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